白の絵図
Vocal.橘花音 Arrange.kuma Lyric.Anopheles,橘花音




渇き響くこの音
誰がために鳴るのでしょうか

 (沈む躯 闇に堕ちる 夢終果て)
 (涸れた喉で 叫び謳う 言ノ葉も失せ)
 (伸ばした手も 触れず融ける 願いは朽ちて)
 (零す涙 弾け消える 音を震わせ)

閉ざした心を 解くにはどうすれば良い?
 (黒く歪む その心の 枷外して)
 (青く霞む その歌声 耳元寄せて)

望むのならば あの空へ 虹を架けましょう
 (赤く滲む その四肢すら 我が身に添えて)
 (白く暗む その瞳に 光を見せて)


満たされぬ想いや いまだ癒えぬ深い傷
苦しみもがき続けて 力尽き果てたのなら
ほそく、こまかく、繊細で 透きとおった薄青色
触れれば壊れそうな まるで儚い夢の様に

愛することを 知ると知り 何もかもが煌めき続け

 (咎と知りながら この手染めて)
この私の指先に集った光さえ 愛おしい
 (触れる貴方の手 遠く)

 (黒く歪む その心の 枷外して)
 (青く霞む その歌声 耳元寄せて)
 (赤く滲む その四肢すら 我が身に添えて)
 (白く暗む その瞳に 光を見せて)


今、瞳を閉じて 月の揺り籠のなかで
眠りにつくあなた 星が見守っている
聴こえるでしょうか 囁く祈りの声
静寂の夜の果てから 子守唄を歌う声が

愛することを 知ると知り 世界の角度が変わりゆく

 (罪と知りながら この手染めて)
この世界の項一つ一つに 思い馳せてみる
 (揺れる彼方の地 遠く)

世界に彩を塗る
 (描く空想は)
透き子は無邪気に筆を 思うがままにあやし、絵図を創り出す
 (世界 光透けて降注ぎ 満ちる)
白い雲は悠然と 蒼き海は優しく
 (大地淡白く 空は青い)
山吹たる大地は 勇ましく立たむ
 (世界輝いて 魅せる)
船は永久に進み続ける
あなたの空へ 虹を架ける